派遣社員の社会保険

派遣会社に所属する派遣スタッフも、雇用契約を結んだ派遣会社が社会保険制度を持っていれば、社会保険に加入することができます。
派遣会社の社会保険制度は、大きく分けて二つあります。それは、人材派遣健康保険組合、通称「はけんけんぽ」に加入する場合と、各派遣会社が独自に儲けている社会保険に加入する場合です。
「はけんけんぽ」
「はけんけんぽ」は、派遣社員を対象とした社会保険です。「はけんけんぽ」に加入している派遣会社と雇用契約を結んだ場合は、派遣社員も「はけんけんぽ」の被保険者となることができます。手続きに関しては、通常、派遣会社の担当者が行ってくれます。
「はけんけんぽ」の加入条件は、2ヶ月を超える雇用契約で働いていることです。派遣会社に登録して、派遣契約をしている間のみ雇用契約が結ばれる一般派遣スタッフの場合は、2ヶ月超の派遣契約を結んでいないと、「はけんけんぽ」の加入資格がないことになります。
ただし、派遣契約が2ヶ月以内であっても、その後引き続き派遣契約を継続して、合計の労働期間が2ヶ月超となった場合は、新しい契約の最初の労働日から「はけんけんぽ」に加入することができます。
また、雇用契約期間以外の条件として、勤務日数・時間が派遣元の一般社員の約4分の3以上であることも必要とされます。
例えば、一般社員が「週5日・1日8時間」の勤務とした場合、「週4日・1日6時間」などの条件で働いている派遣スタッフであれば、「はけんけんぽ」に加入できることになります。だいたいの目安としては、週の労働時間が30時間ほどあれば、概ね加入できると考えて良いでしょう。

「はけんけんぽ」の保険料は、月給に合わせて47段階に分かれています。そして、保険料は派遣会社と派遣スタッフが折半することになっています。下図は、月額給与と保険料の対応表の一部です。
| 「はけんけんぽ」の保険料 | ||
月給 | 保険料 | 派遣スタッフ負担額 |
| 101,000〜107,000円 | 6,344円 | 3,172円 |
| 107,000〜114,000円 | 6,710円 | 3,355円 |
| 114,000〜122,000円 | 7,198円 | 3,599円 |
| 122,000〜130,000円 | 7,686円 | 3,843円 |
| 130,000〜138,000円 | 8,174円 | 4,087円 |
| 138,000〜146,000円 | 8,662円 | 4,331円 |
| 146,000〜155,000円 | 9,150円 | 4,575円 |
| 155,000〜165,000円 | 9,760円 | 4,880円 |
| 165,000〜175,000円 | 10,370円 | 5,185円 |
| 175,000〜185,000円 | 10,980円 | 5,490円 |
| 185,000〜195,000円 | 11,590円 | 5,795円 |
| 195,000〜210,000円 | 12,200円 | 6,100円 |
| 210,000〜230,000円 | 13,420円 | 6,710円 |
| 230,000〜250,000円 | 14,640円 | 7,320円 |
| 250,000〜270,000円 | 15,860円 | 7,930円 |
| 270,000〜290,000円 | 17,080円 | 8,540円 |
| 290,000〜310,000円 | 18,300円 | 9,150円 |
| 310,000〜330,000円 | 19,520円 | 9,760円 |
| 330,000〜350,000円 | 20,740円 | 10,370円 |
| 350,000〜370,000円 | 21,960円 | 10,980円 |
| 370,000〜395,000円 | 23,180円 | 11,590円 |
※表内の数字は2007年度のものです。
派遣契約がある間は加入できるこの「はけんけんぽ」ですが、派遣契約が終わった後の待機期間(働いていない期間)は、本来であれば国民健康保険へ変更をしなければなりません。
しかし「はけんけんぽ」の場合、2ヶ月以上加入していた派遣スタッフに限り、待機期間中も任意で保険を継続することができます。
待機期間中にこの“任意継続”によって「はけんけんぽ」に加入し続けた場合、派遣会社との雇用契約は交わしていませんので、契約期間中には派遣会社と折半だった保険料を全額負担することになります。ただし、最初の2ヶ月間は9,150円、3ヶ月目以降は14,640円に保険料の上限が引き下げられるため、保険料の負担額は国民健康保険に比べて安い場合もあります。できれば、2ヶ月以内に次の契約が見つけたいところです。
派遣会社独自の社会保険
大手の派遣会社の中には、「はけんけんぽ」に加入せず、独自の社会保険制度を設けている会社があります。そのような会社と雇用契約を結んだ場合は、その会社の社会保険に加入することになります。
加入条件や保険料などは各派遣会社によるので一概には言えませんが、概ね国民健康保険に比べて保険料は低めに設定されているようです。
ただし、各社の社会保険制度には、「はけんけんぽ」のような待機期間も任意継続できる制度はないことが一般的です。待機期間中は国民健康保険に切り替える必要があります。
社会保険制度がなかったら…
もし、登録した社会保険制度を持たない派遣会社だったとすれば、当然ながら仕事を始めても社会保険に加入することはできず、国民健康保険に加入し続けることになります。
しかし、交通費が出ないなど何かと負担も大きい場合の多い派遣社員ですから、できれば社会保険制度がある派遣会社を選びたいところです。派遣会社に登録する際は、社会保険制度やその加入条件がどうなっているかも確認してください。
最新派遣の知略!>>


転職によるキャリアアップ
すぐ辞める原因は環境差別
はけんけんぽのメリット
正社員志向は前向きで
企業は経験者が欲しい
契約時に確認すべき点
派遣のバイト活用法
仕事探しは柔軟に
派遣の失業給付手続き
法律は守ってくれない
派遣で人脈開拓・活用
派遣の健康診断
派遣の使い方も様々
派遣会社との付き合い方
求められるヒューマン・スキル
IT資格の種別
資格は役に立つのか
産休・育休を拒否されたら
残業必要論
目的意識を明確に
求人はスクールのバロメータ
時給アップは可能か?
派遣の研修活用法
派遣=temporary worker?
個人情報を悪用されたら
確定申告のススメ
産休・育休の取り方
飲み会には出た方が良い?
横行する二重派遣と偽装請負
派遣の労働保険
有給休暇を取得するには
派遣の歴史
安請け合いは禁物
指揮命令のトラブル
仕事を断る時の注意点
交通費と税金の問題
時給額と交通費の関係
業務別の平均時給額
派遣登録時の注意事項
35歳定年説は本当か
脱「なんとなく派遣」
更新告知は30日前まで
派遣先のセクハラを許すな
派遣のサービス残業事情
早く仕事を紹介されるコツ
こんな担当営業マンは危険!
新卒派遣の落とし穴?
直接雇用の打診が来たら
派遣先での“いじめ”
サクラ広告?人材キープ?
あらゆる人材が求められている
登録は複数の派遣会社で
派遣社員の社会保険
特定行為が禁止なワケ
人間関係には割り切りが必要?