(2)派遣のシステム

派遣で働くには
派遣社員として働くには、まず派遣元である人材派遣会社に登録しなければなりません。派遣会社に登録をする窓口として最も一般的なのは、インターネットを通した仮登録です。
ではここで、インターネットのWebサイトから仮登録した後の、一般的な流れを順にご説明します。
(i)Webサイトから仮登録
まず、各派遣会社のWebサイトで派遣スタッフとしての仮登録を行います。この際、各社のWebサイトで希望する仕事が見つかっている場合は、その仕事への応募も同時に行えます。
(ii)派遣会社の営業所で本登録
仮登録後、担当者との連絡を経て、派遣会社の営業所へ出向きます。そこで本登録を行うと共に、派遣会社の担当者との面接や適正検査、簡単なテストが行われます。これによって、あなたがどれくらいのスキルを持っていて、どのような仕事に向いているのかを派遣会社が把握します。
(iii)応募・紹介
派遣会社が紹介できる仕事の中に希望するものがあれば、その仕事を派遣会社に紹介してもらいます。また、自分から希望する以外にも、希望職種やスキルに合った仕事を、派遣会社が率先して紹介してくれる場合もあります。
(iv)就業決定
仕事内容の説明を受け、必要があれば実際に仕事の現場を見学するなどして、引き受けるのであれば契約を結んで仕事が決まります。
以上のような流れを踏んで、派遣元への登録や派遣先への就業決定が行われます。
登録型と常用型
上でご説明した派遣で働くまでの流れの中の、「(b)派遣会社の営業所で本登録」が終了した時点で、派遣労働者と派遣会社との間には雇用契約が結ばれます。しかし、この雇用契約は“登録型派遣”と“常用型派遣”とで契約内容が違います。
登録型派遣の場合、派遣会社との雇用契約のみでは給与は支払われません。派遣先で働いている期間に対してのみ、給与が支払われます。派遣で働く人の80%はこの登録型派遣だと言われています。
対して常用型派遣は、派遣先で働いている期間だけでなく、派遣会社と契約を交わしている期間に対して給与が支払われます。ですから、派遣先が決まらず待機している間も給与を受け取ることができます。常用型は、主に機械やコンピュータ関係の極めて専門的な職種の派遣に見られる雇用形態です。
特殊な場合を除いて、ほとんどの派遣労働者が登録型派遣での契約を結んでいます。
派遣社員の待遇
まず、派遣社員でも6ヶ月間以上働き、その全労働日の8割以上に出勤した場合は、有給休暇を取得できます。また、この有給休暇は派遣社員を雇用している派遣会社から取得するもので、派遣先の会社から取得するものではありません。ですから、数週間ほどの短期の派遣先で働いている場合でも、以前の労働期間に取得した有給休暇を使うことも可能です。
しかし、有給休暇を使う権利はあるものの、派遣先の仕事のスケジュールや人間関係などを考えると、自由に有給休暇を使うというわけにもいかないというのが実態のようです。
次に保険に関してですが、派遣社員が加入できる「はけんけんぽ」という健康保険組合があり、派遣会社が加入していれば派遣スタッフも被保険者となることができます。原則的に、2ヶ月以上に渡って一定以上の労働時間がある場合は、はけんけんぽに加入可能です。
「はけんけんぽ」であれば、一つの仕事が終わり、次の仕事が始まるまでの待機期間に入っている間でも、任意継続という形で保険加入を続けることができます。
また、「はけんけんぽ」に加入せずに、独自の社会保険制度を設けている派遣会社もあります。
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